再生ガラス こんなこともあるんだね

こんにちは先日から、結構マジメに投稿しているかわりもん屋です。本日もキルンワーク、電気炉のお話し。最初の窯入れからこっち、焼いているのは琉球ガラスです。破片を詰め合わせされているものを預かったので、全部アクセサリパーツにできるように電気炉で丸く形を整えようとしていました。前にも一度やったことがあるので、今回も気軽に一気に焼いちゃえ!と思っていたんですが。最初に電気炉で焼いた後の写真はこちら↓破片によって焼き加減に差が出て、明るめの破片はすべて丸くなっていたんですが、寒色系や緑といった破片が全然変化なし。すわ、電気炉の故障かと思い、自分用のフュージング用ガラスで試してみたところ。こんな感じで問題なし。さては温度のせいかと、少し高めに設定して、再度チャレンジしたものの。よく見ると、破片の端々は丸くなっているのですが、形が変わるほどじゃありません。本当だったら、フュージング用ガラスのように丸くしたかったんですが・・・。ふと、思い出したのが、日経サイエンスに掲載されていた、若冲の青を再現という記事です。→若冲の青について ガラスに色をつけるには、様々な素材が使われます。銅はよく聞きますし、そこのところは染料とよく似てるなと思います。独自色を出すには、様々な素材で試してみる必要があるわけで、例えばそれはかなりな高温で燃焼しなければならないかもしれません。吹き硝子ならあり得る・・・。再生ガラスを利用するのには、結構地道な研究が必要です。こんなことも、あるんですヨね。