日々是好日 たあいもないこと

たあいもないはなしを、書きます。

きょうの福岡は晴れ。
朝から仕事だったのでバイクでいつもより早くに家を出ました。
車通りの少ない道をのんびり走ってると、空気が冷たくて、でもじんわり温まっていく空気が風といっしょに感じられて、すでに良い天気。
赤信号で止まって見上げると、全国でもビルの高さ制限があった福岡の低いビルのあいまからは、うすいスカイブルーの空が一面に広がっていて、雲ひとつありませんでした。

仕事はいつもとおりに進み、いつもどおりにいっぱいの人と接して、いつもとおりに終わりました。人々はいつもどおりでした。そのように思えました。
「おつかれさま」「ありがとね」という声を、いつもより多めに聞けた気がします。

午後には終わって、また街中を走って帰路。

最近、夜中にずっと道路工事が行われているので、すこしずつすこしずつ道路がきれいに舗装されていっています。
でこぼこだった道が、黒光りする道になっていて、中途半端にひかれた白い線だけの横断歩道、停止線なんかがあって、いつ完成するんだろうと、作業工程を楽しみにチェックしてしまいます。
黒塗りの道は、足先で触れると、つるつるしてそうなのに、見ると小さなコールタールみたいな石がいくつもいくつもぎゅうぎゅうに詰まっていて面白い。

そういえば、バイクに乗ってから、道路の上が、じつは一番空が広く見えるとわかりました。街路樹や建物の配置が、一番美しく見えるのもバイクだと思います。

車の中からでは、屋根が邪魔してしまいます。

朝よりずっとぬくもった空気の中を、バイクで走ると風を起こしているようで、いつまでもこのまま走っていたくなるなぁと思いながら、気が付くとスピードがあり得ないぐらい遅くなっていたりして、自転車にも追い抜かれてしまいました。

わたしはきょう、のんびりといつもの生活をしました。
とても平和に過ごしました。

かつて、祖父が満州にいたときに、現地で戦争が始まって、勤めていた会社からそのまま徴兵され、終結後も長く帰国できませんでした。

祖母は子供たちを連れて、命からがら逃げだして、全員で日本に戻りました。
小さなかった母は覚えてないそうです。

テーブルの上に並べられたカードをめくって、ルールのあるゲームをするように、国家間の取り決めをいっぱい、いっぱいルール作って解決しようとしてきたのに、そうやって完璧ではなくても、解決できる問題もこの世の中にはいっぱいあるんだと、えらい人はみんな知っているはずなのに。
カードを放り出して、テーブルを壊すことが、正しい方法なわけがない。
テーブルは作り直せるし、ゲームは再開できるけれど、壊した人には席はなくなるんです。

わたしはきょう、平和にいつものように過ごしました。
銃声も、争いも、怒鳴りあいすらもありませんでした。
空がやわらかく青く澄んで、とても良い日でした。

だから、ニュースを見て、思わず涙したとしても、たあいもない話でしかないのです。