日々是好日 バカラのこと

私はバブル崩壊ちょっと前世代です。
ただ駆け込み時代で、私が就職した3、4年後には就職氷河期と言われる不況になりました。今思えば運が良く、バブル崩壊前に就職して社会人になり、3年で転職して、荒れ狂ったであろう社内改革の嵐から運良く逃げた、みたいな次第。
学生時代もアルバイトをしましたが、バブル時代というのはアルバイト代はとっても低かったので、バブリーなことはとんと知りません。
もとより、車はトラックがいいし、服はジーンズがいい。アクセサリーはできたら付けたくないという志向の人なので、ブランドといえばグッチ?とかぐらいしか知りませんでした。
(今も見分けついてない (^_^;)
そんな私でも、ブランドものを持っている!
じゃじゃーん! バカラのグラスです!
あと、薩摩切子のお猪口と、ペンダントを持っています。

当然ながら、ガラスのお仕事の勉強のため。そして、バカラのグラスはお仕事の名残です。

バカラグラスの底に、名前を彫る仕事を下請けしていたことがあり、商品を預かって指定の名前を彫って販売元にお渡しするんですが、名入れに失敗したら卸値で買取しなくちゃいけませんでした!(ToT) その、買取することになった失敗作です。トホホ
1件いくらで引き受けるのに、買い取ったバカラグラスが月の作業費を上回ることもあったので、なかなか痛かったな~
私のガラス工芸の先生も、引き受けた時期がおありだったそうですが、バカラグラスの名入れは、なかなか引き受ける職人がいなかったのだそうです。それというのも、先生曰く、「バカラは傷がつきやすい」そうです。
繊細で傷がつきやすいのに透明度が高いから傷が目立つし、卸値も高いから余分に仕入れも出来ないし、販売業者からすると、バカラのファンは一定以上あって人気あるけれど、卸値高いから、名入れの手数料を業者に払うと売上につながりにくい、だそうでして。
しかも名入れは技術者がいやがって作業代高くなるしで、バカラが高価なのは、そういう卸値事情もありからなんでしょうかね~
とりあえず、棚の整理で久々に開きました。
お仕事の記念にと思って置いていましたが、リサイクルショップに出せるわけでもないし、さりとて重くて自分では使いにくいし、場所ばかりとるので、このへんで処分です。
箱は使い回せそうですが、箱だけでも誰か欲しい人いますかね?(^o^;